入門編

習得内容と留意点

作法
  • 返事、挨拶をしっかりする
    「はい!」「お願いします!」「ありがとうございました」などと、世間一般 の挨拶をする。
    かつての「オス!」という挨拶は“押し、忍ぶ”と言う意味があるそうだ、“嫌なこと苦しいことに耐え、決して軽率な行動をとらない”と解釈しているが、当道場では「オス!」という挨拶はしていない。
  • 立礼、座礼、黙想
    黙想は、目を半分閉じ、背筋を伸ばし正座をして行う。
  • 道場訓を覚え、唱和する。
    ※ワンポイントアドバイス
    道場訓はHPをプリントして練習する。
基本
  • 立ち方
    立ち方を覚え、状況に応じた適切な立ち方をする。
    閉足立ち、結び立ち、並行立ち、八の字立ち、四股立ち、前屈立ち等
    ※ワンポイントアドバイス
    立ち方は漢字の意味を考えながら覚える。
  • 準備体操、ストレッチ
    ※ワンポイントアドバイス
    ストレッチは自宅で毎日少しずつ行うと、上段蹴りの上達につながる。
  • 基本の突き蹴り
    その場突き、前蹴り、回し蹴り
    ※ワンポイントアドバイス
    前蹴りは膝の抱えが大事なので、膝の高さに合わせてゴムを張るとか、牛乳パックなどを、脛の前に置き、その高さまで足を抱えるようにする。
    その場突きは、左右とも水月を突き、引手を早く引くこと。
  • 受け
    受けは身体を守る最も大切な動作である。意味を考え相手を想定しながら練習すること。“空手に先手なし”という言葉があるが、むやみに手を出すなという戒めと、“適切な守りをまずしなさい”と理解すべきだろう。
    下段払い、揚げ受け、外受け、内受け、手刀受け等がある。
    ※ワンポイントアドバイス
    揚げ受けを除き、その他の受けはすべて体の外側まで(自分の体から外す)受けきること。受けた腕と、わきの下の間はこぶし一つ分あけること。
組手
  • 構え方
    前拳は概ね自分の顎の高さを保ち相手の上段に向けて構え、肘の角度は120度から130度くらい後ろの拳は水月の少し下、相手の中段に向けて構える。
    ※ワンポイントアドバイス
    構え手は攻撃と守備のための手である。肩の力が入ると対応が遅れる。
  • 基本一本技
    逆突き、追い突き、前蹴り、回し蹴り、回し蹴り
    ※ワンポイントアドバイス
    逆突きは、鏡などに向かい、前屈立ちの状態で、前の手をまっすぐ伸ばし、踵、膝、腰など下半身を使った練習をすると、伸びのある突きが理解できる。
  • 初心者には、形の習得までは要求していないが、最近では白帯の選手でも、形試合に出場することもあり、平安の形を練習することがあるので、形の名称 を記しておく。
  • 小学生から中学1年生までの形
    児童生徒には、基本の形をじっくり取り組ませるために、形の数を減らしている。
    平安 ( ヘイアン ) 五段 →  腕秀 ( ワンシュウ ) →  慈允( ジイン )
  • 中学2年生以上の形
    平安 ( ヘイアン ) 二段 → 平安三段 → 平安初段 → 平安四段 → 平安五段 → 腕秀 ( ワンシュウ ) → 慈允 (ジイン ) →  四方公相君 ( シホウクーシャンクー )
  • 高段者の形
    鎮定 ( チンテイ ) →  腕貫 ( ワンカン ) →  二十四 ( ニーセーシー ) →  五十四歩 ( ゴジュウシホ )
  • 全日本空手道連盟指定形
    第1、2指定形は、それぞれ8つあるが当道場では糸東流の形に取り組んでいる。
    第1指定形   抜砦大 ( バッサイダイ ) 、 征遠鎮 ( セイエンチン )
    第2指定形   松村鷺牌 ( マツムラロウハイ ) 、 二十八歩 ( ニイパイポ )
    その他、任意で 慈恩 ( ジオン ) (松壽流)、 十八 ( セイパイ ) (剛柔流)などを練習している。
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